深頸部感染症299例の臨床的検討

  • 野田 加奈子
    大分大学医学部免疫アレルギー統御講座 (耳鼻咽喉科)
  • 児玉 悟
    大分大学医学部免疫アレルギー統御講座 (耳鼻咽喉科)
  • 野田 謙二
    大分大学医学部免疫アレルギー統御講座 (耳鼻咽喉科)
  • 渡辺 哲生
    大分大学医学部免疫アレルギー統御講座 (耳鼻咽喉科)
  • 鈴木 正志
    大分大学医学部免疫アレルギー統御講座 (耳鼻咽喉科)

書誌事項

タイトル別名
  • Deep-neck Infection: Clinical Analysis of 299 Cases
  • シンケイブ カンセンショウ 299レイ ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

深頸部感染症は抗菌薬が発達した今日では減少傾向にあるが, 重症化すると致死的な疾患である. 今回, 過去10年間に経験した深頸部感染症299例について, 深頸部膿瘍群と扁桃周囲膿瘍群に分けて, 年齢, 性別, 基礎疾患, 前治療, 肥満の程度, 喫煙歴, 感染の原発部位, 膿瘍の存在部位, 検出菌, 使用抗菌薬, 手術方法, 治療経過, 入院期間などについて比較検討した. さらに, 年齢, 性別, 喫煙歴, 糖尿病, 肥満 (BMI≥25, BMI≥30) の有無によって, 初診時のCRPと在院日数に差がみられるか検討した. 深頸部膿瘍群は50歳代に, 扁桃周囲膿瘍群では20歳代にピークがあり, 健常人と比べて両群ともに喫煙率が高く, 深頸部膿瘍群は肥満, 糖尿病が多い傾向がみられた. また扁桃周囲膿瘍では60歳以上群で, 深頸部膿瘍では高度肥満群で, 在院日数が長くなる傾向がみられた.

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被引用文献 (17)*注記

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参考文献 (24)*注記

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