サルモネラ胃腸炎を契機に診断された低力価寒冷凝集素症

書誌事項

タイトル別名
  • Low-titer cold agglutinin disease following Salmonella gastroenteritis
  • 症例報告 サルモネラ胃腸炎を契機に診断された低力価寒冷凝集素症
  • ショウレイ ホウコク サルモネラ イチョウエン オ ケイキ ニ シンダン サレタ テイリキカ カンレイ ギョウシュウソショウ

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抄録

サルモネラ胃腸炎を契機に発見され,貧血症状が悪化した低力価寒冷凝集素症(cold aggultinin disease; CAD)を経験したので報告する。また,本例では遺伝性球状赤血球症(Hereditary spherocytosis; HS)の合併が疑われたが,eosin-5-maleimide binding test (EMA)などにより,その存在は否定された。さらに,本感染症がCADを悪化させる可能性を検討するために,採血管内の患者検体に対する菌接種実験を施行した。サルモネラ菌は健常者検体を溶血させることはなく,患者検体のみに寒冷凝集素価(cold aggultinin titer; CA)の増加を伴う溶血現象を確認することができた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 52 (1), 32-36, 2011

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (14)*注記

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