RSウイルス感染と喘息発症―RSV感染とSOCS発現について―

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  • RSV Infection and Asthma
  • ―RSV感染とSOCS発現について―

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抄録

Respiratory Syncytial Virus (RSV)はパラミクソウイルス科,ニュ-モウイルス属のエンベロープをもつマイナス1本鎖のRNAウイルスである.疫学研究よりRSVによる下気道感染症と喘鳴性疾患との関連が示唆されてきた.ウイルス感染後の喘鳴性疾患の発症機序は宿主側因子-ウイルス側因子の相互作用(Gene-Virus Interaction)によると考えられている.JAK/STATシグナルの負のフィードバック機構の1つとしてSOCS (suppressor of cytokine signaling)ファミリーがある.我々のヒト喉頭癌細胞株HEp-2細胞を用いたRSV感染後のSOCS mRNA発現の検討では,感染の極初期にSOCS1,SOCS3,CISの発現誘導が観察された.今後,免疫細胞,気道を構成する各種細胞におけるSOCS発現を検討することにより,RSV下気道炎後の反復性喘鳴や小児喘息発症の病態が明らかになることを期待される.

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