ESDにて治療し得た胃底腺型超高分化腺癌の1例

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タイトル別名
  • A CASE REPORT OF AN EXTREMELY WELL DIFFERENTIATED GASTRIC ADENOCARCINOMA OF THE FUNDIC GLAND TYPE SUCCESSFULLY TREATED WITH ESD

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抄録

症例は59歳女性.2007,2008年の上部消化管内視鏡検査で胃彎窿部前壁に正色からやや退色調を呈した平坦病変がみられたが,生検では悪性所見は認めなかった.しかし,2009年の同部位からの生検で腫瘍性病変が疑われたため,確定診断の意味も含めESDを施行した.大きさ8×7mmの平坦型病変で,表層は非腫瘍性の腺窩上皮に被覆され,細胞異型はわずかだが,構造異型を認め,深達度SM1の超高分化腺癌と診断した.MUC6陽性,Pepsinogen-I陽性であり,胃底腺型と考えた.診断に苦慮したが,経過を観察でき,ESDにて治療し得た稀な症例であった.

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参考文献 (12)*注記

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