腹腔鏡観察が有用であった腸管気腫症の1例

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  • A CASE OF PNEUMATOSIS CYSTOIDES INTESTINALIS DIAGNOSED DURING LAPAROSCOPIC EXPLORATION

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抄録

腹腔鏡観察が有用であった腸管気腫症の1例を経験したので報告する.<BR>患者は42歳,女性.23歳時に再生不良性貧血のため骨髄移植を施行.35歳時に食道癌(Stage III)に対し放射線化学療法(CDDP/5FU,40Gy)後に食道亜全摘術,胃管再建術を施行している.42歳時に左舌癌のために放射線化学療法を施行.<BR>舌癌リンパ節転移の手術目的で入院中,急激な腹痛を発症し腹部造影CT(computed tomography)にて肝表面にfree airを認めた.その後腹痛は軽快したが消化管穿孔を否定できず,腹腔鏡観察を施行した.横行結腸に泡沫状の気腫を多数認め,腸管気腫と診断した.<BR>骨髄移植後19年,食道癌放射線化学治療後7年を経過しているが腸管気腫発症との関連が示唆された.

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