腹腔鏡下に根治したS状結腸間膜内ヘルニアの2例

書誌事項

タイトル別名
  • TWO CASES OF INTRAMESOSIGMOID HERNIA PERFORMED LAPAROSCOPIC TREATMENT

この論文をさがす

抄録

症例1は79歳,男性.主訴は腹痛,食欲不振.イレウスの診断でイレウス管留置し消化管減圧後にイレウス管造影を施行し内ヘルニアと診断.第3病日に腹腔鏡下手術施行.S状結腸間膜左葉に約4cmの欠損孔を認め,同部に回腸が嵌頓しており,S状結腸間膜内ヘルニアと診断.腹腔鏡下に嵌頓した回腸を整復しヘルニア門を縫合し手術を終了.術後第11病日に退院となった.症例2は,80歳,男性で主訴は左下腹部痛.症例1と同様にイレウス管による減圧後に造影施行し内ヘルニアと診断.第9病日,腹腔鏡下手術施行.S状結腸間膜左葉に約3cmのヘルニア門を認め,8cm長の回腸が嵌頓していた.腹腔鏡下に嵌頓を整復,ヘルニア門を縫合閉鎖した.術後第6病日に退院となった.<BR>S状結腸間膜内ヘルニアはまれな疾患であり,イレウス管による消化管減圧後に腹腔鏡下に根治しえた症例を2例経験したので,文献的考察を含め報告する.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ