サゴヤシの樹幹密度とデンプン生産性の予測

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on Trunk Density and Prediction of Starch Productivity of Sago Palm (<i>Metroxylon sagu</i> Rottb.): A Case Study of a Cultivated Sago Palm Garden near Kendari, Southeast Sulawesi Province, Indonesia
  • ―インドネシア,南東スラウェシ州クンダリ近郊における栽培サゴヤシ園での調査―

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抄録

 本研究は,インドネシア南東スラウェシ州クンダリ近郊のサゴヤシ栽培農園において,2006から2015年までの10年間のデンプン収量を推定するために行われた.平均の樹幹(0.5 m以上の樹幹長)密度および各樹幹長別(1 m以下及び1m以上は1 m毎の長さ)の平均樹幹数は,それぞれ228本/haおよび19本/haであった.幹立ち後の推定樹齢と樹幹長との関係から樹幹の伸長速度を算出した結果,約1 m/yearとなった.この値と収穫適期における樹幹長(10 m)より,2006年から2015年までの10年間における収穫可能な樹幹数は平均22本/ha/yearと推定された.収穫適期の樹幹のデンプン収量は化学分析法により393 kg/palmとなったことから,2006~2015年の間の平均デンプン収量は9.0 t/ha/yearと推定された.しかし,デンプン収量は2006年での13.5 t/haから2015年での4.3 t/haへと顕著な減少傾向を示した.これは樹齢別樹幹密度の偏りによる年次間における収穫可能樹幹数の差から生じたものと考えられ,ha当たりの安定したデンプン生産には,サッカー調整を含む適正な樹幹密度を維持する栽培技術の確立の重要性が指摘された.

収録刊行物

  • Sago Palm

    Sago Palm 17 (1), 1-8, 2009

    サゴヤシ学会

参考文献 (13)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578149752803200
  • NII論文ID
    10029619339
  • NII書誌ID
    AN10471485
  • DOI
    10.57418/sagopalm.17.1_1
  • ISSN
    27583074
    13473972
  • 本文言語コード
    en
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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