薄壁空洞形成を伴った直腸癌転移性肺腫瘍の一例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of metastatic lung tumor with a thin-walled cavity

この論文をさがす

抄録

症例は57歳男性.直腸癌(pT3N1M0,Stage III A)に対し,2007年2月に高位前方切除術とリンパ節郭清が施行され術後1年間UFTの内服を行った.2008年7月の胸部CTで右S10に薄壁空洞病変が出現し,増大傾向と壁の不均一な肥厚を認めるようになった.臨床上悪性を疑ったが経気管支肺生検では診断がつかず,胸腔鏡下に切除生検を行い,直腸癌の肺転移と診断した.薄壁空洞病変は慎重な経過観察を行い,悪性を疑う所見が得られた場合は生検等で確定診断を行う必要があると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ