保存的治療により軽快した腸管嚢胞様気腫症が疑われた超高齢者の１例

• 原田 知明

  南大阪病院外科

• 中谷 守一

  南大阪病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A Conservatively Treated Case of Suspected Pneumatosis Cystoides Intestinalis in a Centenarian

抄録

症例は101歳，女性．腹部膨満を指摘され，当院受診．腹部全体に膨満を認めたが圧痛，腹膜刺激症状は認めなかった．腹部X線所見で両側横隔膜下に著しいfree airを認めた．腹部CTにてはfree airの他に腸管の気腫像を認めた．腸管嚢胞様気腫症（pneumatosis cystoides intestinalis:PCI）を疑い，酸素投与（5l/min.マスク）を開始したところ，次第に腹部膨満は軽快し，入院18日目のCTにてfree air，腸管気腫像は消失した．検索範囲内で本邦最高齢のPCIが疑われた１例を経験したので，若干の文献的考察を付加して報告する．

収録刊行物

• 日本外科系連合学会誌

  日本外科系連合学会誌 36 (4), 649-653, 2011

  日本外科系連合学会

キーワード

• 腸管嚢胞様気腫症
• 超高齢者

詳細情報

• CRID: 1390001204344926208
• NII論文ID: 130004515035
• NII論文ID: 10029684988
• NII書誌ID: AN00002502
• DOI: 10.4030/jjcs.36.649
• ISSN: 18829112
• ISSN: 03857883
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012169729
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可