抄録
大学でのライティング教育において見いだされた,ブログの教育手段としての可能性を報告する.筆者は「情報生産者教育としてのライティング教育」を実現する上で有益であるという見込みの元に,ブログを活用した授業を実践した.プログが教育手段として導入された場合,(1)受講者による実践,特に情報生産のサイクルの定着を補助する,(2)受講者の情報生産への参加意欲を刺激する,(3)教員に,学生とのコミュニケーションに関して新たな心理的重圧を生じさせる,といった可能性が見いだされた.筆者は,これらの可能性がブログの“可視化のメディア”としての性質と関連があると考察する.また実践の結果から,筆者はブログにはライティング教育の手段として一定の有用性があると呼価するとともに,次年度以降の実践ではBBS,LMS,Wiki等の手段との併用を考慮に入れるべきであると考える.
収録刊行物
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- 情報教育シンポジウム2006論文集
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情報教育シンポジウム2006論文集 2006 (8), 125-130, 2006-08-26
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050855522055747968
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- NII論文ID
- 10029779437
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00100016/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles