スルメイカ筋原線維の加熱によるミオシン・ サブフラグメント-1およびロッド変性に対するCa2+の影響

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  • Effect of calcium ion on the thermal denaturation of subfragment-1 and rod regions of squid myosin upon the heating of myofibrils

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抄録

スルメイカ筋原線維のATPase失活はCa2+存在下で著しく抑制された。Ca2+存在下でのATPase失活より速い単量体ミオシンの減少は、速いロッドの変性で説明できた。一方、EDTA中では、単量体ミオシンの減少はRod変性より速いS-1の変性に対応した。同一温度でのS-1、Rod変性速度の比較から、Ca2+による安定化はS-1に限定されると推定した。これはRodの加熱に伴うへリックス崩壊にCa2+は影響を与えないことから確認した。それゆえ、イカミオシンの変性様式はCa2+によるS-1の大きな安定化により発現したと結論した。

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