震災時におけるし尿・生活排水処理の実情と今後の課題

書誌事項

タイトル別名
  • Human Waste and Sewerage Disposal Following the Great East Japan Earthquake and Tsunami
  • 震災時におけるし尿・生活排水処理の実情と今後の課題 : 石巻市を事例として
  • シンサイジ ニ オケル シニョウ ・ セイカツ ハイスイ ショリ ノ ジツジョウ ト コンゴ ノ カダイ : イシノマキシ オ ジレイ ト シテ
  • ――石巻市を事例として――
  • —A Case Study of Ishinomaki City—

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抄録

本研究は,2011年3月11日の東日本大震災の被災地において,生活排水処理,特にし尿の処理に関してどのような問題が起こり,またその問題にどのように対応し,現在どのような課題が残されているかについて,宮城県石巻市を例にとって検証することを目的とする。石巻市は約16万 (震災前) の人口を擁する港町であるが,東日本大震災において最大の被害を受けた都市である。合併前の旧石巻市内に2カ所ある下水処理施設 (農業集落排水処理施設および漁業集落排水処理施設を含めない) のうち,沿岸部にあった石巻東部浄化センターが壊滅的な被害を受けた。また,震災直後にはおよそ3万7,000人が旧石巻市内の避難所等に避難したため,そこでのトイレ使用は大きな問題となった。そこで本稿は,石巻市の被災前と被災後のし尿処理 (汚水処理) の状況を説明し,特に被災者のし尿処理への対応の経緯を報告し,石巻市における汚水処理の課題を抽出するとともに今後の復旧方針への考察を加えるものである。

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参考文献 (14)*注記

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