食品中メチル水銀の定量分析のためのフェニル誘導体化GC-MS法の開発

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タイトル別名
  • Development of the GC-MS Method Following Phenylation to Quantify Methylmercury in Foods
  • ショクヒン チュウ メチル スイギン ノ テイリョウ ブンセキ ノ タメ ノ フェニル ユウドウタイカ GC-MSホウ ノ カイハツ

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抄録

フェニル誘導体化─ガスクロマトグラフィー-質量分析(GC-MS)法による食品中メチル水銀の分析法を検討した.臭化カリウム・硫酸銅(II)飽和硫酸混液によってメチル水銀を試料から分離し,トルエンに抽出したのちL-システイン溶液に逆抽出した.抽出したメチル水銀をテトラフェニルホウ酸ナトリウムによってフェニル誘導体化し,n-ヘプタンに抽出した.誘導体化したメチルフェニル水銀を,1級─2級アミン(PSA)ミニカラムを用いて精製し,GC-MS(SIM)により測定した.5種の認証標準試料(CRM-7402a,CRM-7403a,BCR-463,ERMCE-464及びDOLT-4)を用いた分析法の性能評価の結果,真度(%)98~108,併行精度(RSD%)10未満,室内精度(RSD%)15未満であり,厚生労働省によって示された性能基準を満たす分析法であることが確認された.

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 61 (4), 327-333, 2012

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (22)*注記

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