施設キュウリにおける低濃度エタノールを用いた土壌還元消毒による下層土のネコブセンチュウの防除効果 Effect of Reductive Soil Disinfection with Ethanol on Root-knot Nematodes in the Subsoil of Greenhouse for Cucumbers

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抄録

群馬県では,施設キュウリのネコブセンチュウの防除対策として,フスマを用いた土壌還元消毒 (以下フスマ還元) が普及しているが,十分な防除効果が得られない事例があった。そこで,低濃度エタノールを用いた土壌還元消毒 (以下エタノール還元) およびフスマ還元による下層土のネコブセンチュウに対する防除効果について,2009年と2010年の圃場試験により検討した。2010年試験でのフスマ還元後の土壌では,深さ20cmまでしかジピリジル反応を示さなかったのに対し,エタノール還元処理後では深さ50cmの土壌までジピリジル反応を示し,下層土まで還元状態が維持されていることが確認できた。2009年試験でのフスマ還元後の表層ではネコブセンチュウ第2期幼虫は検出されなかったが,深さ20cm以降の土壌層で検出され,栽培終了時にネコブセンチュウ密度が著しく増加した。一方,エタノール還元処理後では2か年とも深さ50cmまでの土壌層からは検出されず,栽培終了時でのネコブセンチュウ密度の増加はわずかであった。2か年の試験ともエタノール還元の防除価は,フスマ還元の防除価より高かった。よって,低濃度エタノールを用いた土壌還元消毒法では,下層土壌まで還元状態を維持しており,下層土のネコブセンチュウに対して安定的な防除効果があると考えられた。

収録刊行物

  • 関東東山病害虫研究会報

    関東東山病害虫研究会報 58, 85-89, 2011-12-01

    関東東山病害虫研究会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10030163605
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11497675
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    13471899
  • NDL 記事登録ID
    023448705
  • NDL 請求記号
    Z18-120
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  J-STAGE 
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