ブロイラーに発生した組織球症 Histiocytosis in Broilers in Japan

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抄録

2009年4月から10月にかけて福島県の食肉衛生検査所の食鳥処理場において、ブロイラーで肉眼的にマレック病と類似した疾病が多発した。脾臓が4~5倍、肝臓が2倍程度に腫大し、び漫性に粟粒状の白色斑が見られた。病理組織学的検査を行ったところ、肝臓のグリソン鞘周囲、牌臓の中心動脈周囲、腎臓の間質にリンパ球とは異なる紡錘形~多形性の細胞質が豊富な細胞の増殖が認められた。増殖細胞の周囲には、小リンパ球および顆粒球系細胞の浸潤が認められた。増殖細胞は、抗Iba 1抗体に陽性を示し、組織球性細胞であることが示唆された。また、増殖細胞周囲に浸潤している小リンパ球は、CD3陽性を示し、Tリンパ球と見られた。病変を構成する主な細胞は組織球系細胞であることが示唆されたため、病変の診断名を"組織球症"とした。また、この細胞の集簇は、鶏白血病ウイルス(ALV)抗血清を用いた免疫染色で陽性を示し、PCR法による検査でALV-J亜群のウイルス遺伝子が1例から検出された。これらのことから、このブロイラーの組織球症はALV-J感染の関与が考えられた。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 47(3), 177-181, 2011-11-25

    鶏病研究会

参考文献:  8件中 1-8件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    10030166575
  • NII書誌ID(NCID)
    AN0007252X
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    NOT
  • ISSN
    0285709X
  • NDL 記事登録ID
    023438945
  • NDL 請求記号
    Z18-1541
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  IR 
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