硫酸化糖鎖高分子によるグリコサミノグリカンモデルポリマーの合成とアミロイド阻止機能

  • 三浦 佳子
    九州大学大学院工学研究院化学工学部門 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科
  • 坂本 祥吾
    北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科
  • 福田 知博
    九州大学大学院工学研究院化学工学部門 北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科
  • 由井 伸彦
    北陸先端科学技術大学院大学マテリアルサイエンス研究科 東京医科歯科大学生体材料工学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Inhibition of Amyloid Aggregation by Polymers Containing Glycosaminoglycan Sulfonate Side Groups
  • リュウサンカ トウ サ コウブンシ ニ ヨル グリコサミノグリカンモデルポリマー ノ ゴウセイ ト アミロイド ソシ キノウ

この論文をさがす

抄録

6 位硫酸化グルコサミンを結合させたポリロタキサン(PRX-6S-GlcNAc)を合成して,アミロイド β(1-40)に対する凝集抑制効果について検討した.10%の糖鎖含有量をもつ PRX-6S-GlcNAc については,6 位硫酸化グルコサミンの単体に比べて優れた凝集抑制能を示した.硫酸化糖修飾ポリロタキサンのアミロイド阻止機能については,糖鎖含有量やポリマーの添加量に依存性があった.ポリロタキサンの糖鎖含有量が多くなると,アミロイド阻止機能は低下した.一方で,糖鎖修飾ポリロタキサンの量が増えるほど,アミロイド阻止機能は向上した.ポリロタキサンの形態はアミロイド β との結合に必ずしも有利でないが,一定のアミロイド化阻止機能を発揮した.そして,PRX-6S-GlcNAc による,アミロイド化の抑制については原子間力顕微鏡による,形態観察によっても明らかになった.<br>

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 69 (1), 47-53, 2012

    公益社団法人 高分子学会

参考文献 (46)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ