外斜視における交代性上斜位の頻度と検出年齢

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  • Incidence of Dissociated Vertical Deviation and Age at Detection in Patients with Exotropia

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抄録

目的:外斜視における交代性上斜位の頻度と検出年齢を検討した。<BR>対象及び方法:1991年から2000年に自治医科大学眼科弱視斜視外来を受診した15歳以下の外斜視401例中、大型弱視鏡による検査で交代性上斜位が検出された86例(21.4%)を対象に検出年齢を検討した。<BR>結果:交代性上斜位が検出された86例において、初回検査時から検出されたものは48例(55.8%)で、初回には検出されず、後に検出されたものは38例(44.2%)であった。発症年齢、交代性上斜位検出年齢、初診時斜視角に関して、両群間に有意差はなかった。初診時年齢、大型弱視鏡検査実施年齢においては、後に検出されたもので有意に低年齢であった。また、後に検出された群のうち、間欠性外斜視に合併しているものの方が恒常性外斜視に合併しているものより有意に遅く検出されていた。<BR>結論:外斜視における交代性上斜位の検出にあたっては、初回に検出されなくても、後に検出されることもあり、経過観察中に繰り返して検査することが重要である。

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参考文献 (32)*注記

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