EUS-FNAで疑い剖検にて確定し得た胆嚢未分化癌の1例

• 中路 聡

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

• 平田 信人

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

• 齋藤 純子

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

• 山内 健司

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

• 小林 正佳

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

• 白鳥 俊康

  医療法人鉄蕉会亀田総合病院消化器内科

書誌事項

タイトル別名

• A case of undifferentiated carcinoma of gallbladder suspected by EUS-guided FNA, and confirmed the diagnosis by autopsy

抄録

要旨：胆嚢未分化癌は比較的稀であるが急速な転帰をたどり極めて予後不良な疾患とされている．今回われわれは急速に増大した腹部腫瘤を主訴に受診し，EUS-FNAで疑い剖検にて確定し得た胆嚢未分化癌（undifferentiated carcinoma with osteoclast-like giant cells）の1例を経験したため文献的考察を加えて報告する．症例は85歳女性．右側腹部の腫瘤を自覚し受診した．CT検査にて内部壊死を伴う10 cmを超える腫瘤を認めEUS-FNAにて胆嚢未分化癌の診断とした．入院後腫瘍は急速に増大し十二指腸狭窄をきたしたため十二指腸ステントを留置した．留置後24日にステントに起因する消化管穿孔を合併し留置後31日に死亡した．胆嚢未分化癌は増殖能および悪性度が高く非切除症例も多い．手術症例においても術後生存率は低く，化学療法も含めた集学的な治療法の確立が必要であると考えられる．<br>

収録刊行物

• 胆道

  胆道 25 (4), 658-666, 2011

  日本胆道学会

キーワード

• 胆嚢未分化癌
• EUS-FNA
• 十二指腸ステント
• 穿孔

詳細情報

• CRID: 1390282679325135616
• NII論文ID: 10030362327
• NII書誌ID: AN10062001
• DOI: 10.11210/tando.25.658
• ISSN: 18836879
• ISSN: 09140077
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012044300
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可