長期生存中の食道原発悪性黒色腫

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  • Primary malignant melanoma of the esophagus with long-term survival

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抄録

58歳,男性。平成11年8月19日,食道腫瘍の精査・加療目的で,当院消化器外科を初診。術前検査において,食道中部に,潰瘍を伴う65×38mm大の杯様の隆起が認められた。生検では扁平上皮癌と診断され,またCTにて左傍気管,胃小弯,左胃動脈幹にリンパ節腫大がみられたため,術前化学療法(5-FU/CDDP)を1コース施行後,同年10月4日,食道亜全摘胃噴門部切除・胸骨後亜胃再建術を行った。全摘時の病理にて悪性黒色腫と診断され,同年11月19日,当科併診となった。DAVフェロン療法を5クール施行したが,平成12年9月のCTにて気管周囲への再発が疑われたため,さらにDAC Tam療法を1クール施行した。その9ヵ月後,疑い病変は消失。平成17年4月までインターフェロンβによる免疫療法を定期的に継続した。術後10年10ヵ月経過した現在,明らかな再発は認めていない。

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