神経内分泌分化した汗腺癌の1例

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タイトル別名
  • A case of neuroendocrine sweat gland carcinoma

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抄録

69歳,男性。初診の1年前から左頬部に結節を自覚。徐々に増大してきたため,当院を紹介受診した。左頬部に23×20mm,ドーム状に隆起する淡い弾性硬の紅色腫瘤を認めた。組織学的には,真皮全層にわたり,淡明な類円形~多角形細胞が充実性胞巣状に増生しており,少数の核分裂像や個細胞壊死を認めた。免疫染色では,pan keratin・EMA・vimentin・CAM5.2・GCDFP15・chromogranin A・CD56が陽性で,S100・CEA・CK7・CK20が陰性であった。一部でムチン産生性であった。PET-CT,CTで明らかなリンパ節転移・遠隔転移は認められなかった。神経内分泌分化した汗腺癌と診断し,腫瘍切除およびセンチネルリンパ節生検を施行し,リンパ節転移が認められたため,頸部リンパ節郭清と放射線療法を追加した。リンパ節郭清後6ヵ月,リンパ節転移・遠隔転移は認められていない。

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参考文献 (18)*注記

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