PET/CTが有用であった胃GIST併存サルコイドーシスの1例

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タイトル別名
  • A case of sarcoidosis complicated with gastric gastrointestinal tumor

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抄録

症例は54歳,男性.平成19年にペースメーカー移植術施行され,その際にサルコイドーシスの可能性を指摘されていた.平成20年5月突然の大量吐血を認め,諸検査の結果胃GIST,多発性肝転移と診断した.イマチニブ治療を行ったところ胃および肝への高度FDG集積は消失し,縦隔および腹腔リンパ節のFDG集積は増強していた.リンパ節の集積はサルコイドーシスによるものと考え,厳重に経過観察した.平成22年PET/CTで胃に異常集積を認めたが,肝への集積は認めなかった.胃病変のイマチニブ耐性が考えられたため胃全摘術を施行した.その後のPET/CTで肝に再発を認め,現在スニチニブを内服して経過観察中である.サルコイドーシスは悪性腫瘍を合併することが知られているが,GIST合併例は極めててまれである.

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