FDG-PET/CTが診断に有効であり,子宮内膜生検で診断できた血管内大細胞型B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Intravascular large B-cell lymphoma diagnosed by FDG-PET/CT and endometrial biopsy
  • 症例報告 FDG-PET/CTが診断に有効であり,子宮内膜生検で診断できた血管内大細胞型B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク FDG-PET/CT ガ シンダン ニ ユウコウ デ アリ,シキュウ ナイマクセイケン デ シンダン デキタ ケッカン ナイ ダイ サイボウガタ B サイボウ リンパ シュ

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抄録

血管内大細胞型B細胞リンパ腫(intravascular large B-cell lymphoma: IVLBCL)は,血管内での選択的なリンパ腫細胞の増殖を特徴とするまれなリンパ腫である。リンパ節病変や腫瘤病変を認めることはまれであり,CTやMRIでの病変の検索は困難である。今回,18F-fluorodeoxyglucose positron emission tomography/computed tomography (FDG-PET/CT)が診断と治療効果判定に有用であり,子宮内膜生検で診断されたIVLBCLの症例を経験したので報告する。症例は47歳の女性。発熱と貧血の精査のために入院となった。骨髄穿刺では血球貪食像を認めた。骨髄生検や皮膚生検ではリンパ腫病変を認めなかった。FDG-PET/CTでは子宮に異常集積を認めたが,MRIでは子宮筋腫が疑われるのみであった。子宮内膜生検にて血管内にリンパ腫細胞の集簇を認め,IVLBCLと診断した。R-CHOP療法を6コース行った後に自家末梢血幹細胞移植を併用した大量化学療法を行い,発症から33ヶ月経過後も完全寛解を維持している。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 52 (11), 1777-1781, 2011

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (15)*注記

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