ポリエチレンテレフタレート系樹脂に対する常温重合 レジンの接着強さ

  • 濵中 一平
    福岡歯科大学咬合修復学講座有床義歯学分野
  • 清水 博史
    福岡歯科大学咬合修復学講座有床義歯学分野
  • 髙橋 裕
    福岡歯科大学咬合修復学講座有床義歯学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Shear bond strength of an autopolymerizing repair resin to polyethylene terephthalate

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抄録

本研究の目的は,ナイトガードに用いられるポリエチレンテレフタレート系樹脂(PET) について,常温重合レジン との剪断接着強さを評価し,さらに剪断接着強さが向上する表面処理方法を見出すことである.実験試料として, # 400 で研磨したPET を用意し,無処理,サンドブラスト処理,ジクロロメタン処理,酢酸エチル処理,スーパー ボンドC&B スラリー処理,サンドブラスト後スーパーボンドC&B スラリー処理の6 つの処理を施した後,常温重 合レジンを築盛した.24 時間水中保管または,5℃と55℃の水中に交互に1 分間浸漬する水中熱サイクルを10,000 回 負荷した後に剪断試験を行った.本研究の結果から,PET と常温重合レジンを接着させる場合,サンドブラスト処 理後スーパーボンドC&B スラリー処理が,剪断接着強さの向上に有効であることが明らかになった.

収録刊行物

  • 接着歯学

    接着歯学 29 (3), 124-127, 2011

    一般社団法人 日本接着歯学会

参考文献 (16)*注記

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