真核細胞のエネルギー・センサー「AMPキナーゼ」

  • 眞鍋 康子
    首都大学東京 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域
  • 井上 菜穂子
    首都大学東京 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域
  • 高木 麻由美
    首都大学東京 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域
  • 藤井 宣晴
    首都大学東京 人間健康科学研究科 ヘルスプロモーションサイエンス学域

書誌事項

タイトル別名
  • AMP kinase as an energy sensor in eukaryotic cells
  • シンカク サイボウ ノ エネルギー ・ センサー 「 AMP キナーゼ 」

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抄録

AMPキナーゼは,真核生物において高度に保存されたセリン/スレオニンキナーゼである。キナーゼ活性が同定されたのは1970年代初期であるが,その生物学的重要性が認識され始めたのは最近になってからである。細胞内のエネルギー・レベルを感知して,低エネルギー環境に適応するための種々の調節を行う。生命活動のイベントの多くは,細胞レベルであっても個体レベルであっても,何らかの形でエネルギー代謝と関連している。そのため,AMPキナーゼが担う役割も単なるエネルギー・センサーに留まるものではなく,細胞の基本的活動(増殖・分化など)から疾患の生起にまでわたる。本稿では,AMPキナーゼの分子構造および機能を解説する。

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参考文献 (56)*注記

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