中央構造線断層帯の第四紀活動史および地震長期評価の研究

  • 岡田 篤正
    立命館大学(R-GIRO研究機構)(京都大学名誉教授)

書誌事項

タイトル別名
  • Research on Quaternary faulting history and long-term seismic evaluation of the Median Tectonic Line (MTL) fault zone in southwest Japan
  • 2010年度日本第四紀学会賞受賞記念論文 中央構造線断層帯の第四紀活動史および地震長期評価の研究
  • 2010ネンド ニホン ダイシキ ガッカイショウ ジュショウ キネン ロンブン チュウオウ コウゾウセン ダンソウタイ ノ ダイシキ カツドウシ オヨビ ジシン チョウキ ヒョウカ ノ ケンキュウ

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抄録

中央構造線(活)断層帯の右横ずれ断層運動,変位地形,変位速度など,1970年代の調査成果について,まず紹介した.トレンチ掘削調査による活動履歴や断層構造の解明が1980年頃からはじまり,やがて1回の変位量や最新活動時期などの究明が1990年代後半頃に行われた.こうした調査で得られた成果やその手法改善について述べた.1990年代に行われた詳細活断層図,地方自治体による活断層の総合的調査,さらに反射法地震探査について概略を紹介した.各種の調査から判明してきた断層運動の性質と履歴,四国域での最新活動時期(16世紀)と関連した歴史地震,これらに関与したと思われる活断層群(六甲・淡路島断層帯や有馬-高槻断層帯)の連動的な活動を指摘した.こうした経過で得られてきた諸成果をまとめた地震調査研究推進本部地震調査委員会(2003, 2011)による大地震の長期評価も紹介し,残された課題や展望について述べた.

収録刊行物

  • 第四紀研究

    第四紀研究 51 (3), 131-150, 2012

    日本第四紀学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (87)*注記

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