糖尿病地域医療連携による当科患者動向の解析

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タイトル別名
  • Analysis of the Trend of Diabetic Patients after Strengtheneing of Cooperation among Community Based Medicine
  • トウニョウビョウ チイキ イリョウ レンケイ ニ ヨル トウ カ カンジャ ドウコウ ノ カイセキ

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抄録

糖尿病地域医療体制は,単一医療機関でのみ行われている外来診療を,地域内複数診療所を効果的に組み合わせ,診療レベルを平準化,日常的に合併症精査と強化療法を展開し,診療の質を向上させることが目的である.当科では2005年より継続的に逆紹介を行ない,2009年より軽症患者の年2回循環診療を大規模に推進した.これとともに外来パスや救急対応等の対患者・対診療所の医療サービスを充実させ,2005年度より増加傾向にあった外来通院患者の維持に努力した.この結果のべ糖尿病患者数減少とともに,入院患者数の減少をきたした.血糖コントロール悪化による入院数は,新規紹介,当院通院患者ともに低下,地域医療連携による診療レベル向上が原因として示唆された.逆紹介に伴う総医療費試算は大きな変化がなく,合併症抑制の長期効果が期待される.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 54 (12), 899-905, 2011

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (12)*注記

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