輸血部門の発展における輸血部門教員の役割?平成23年度全国大学病院輸血部会議の報告?

  • 室井 一男
    自治医科大学附属病院輸血・細胞移植部 平成23年度全国大学病院輸血部会議当番校議長
  • 高橋 孝喜
    東京大学医学部附属病院輸血部 全国大学病院輸血部会議代表幹事
  • 半田 誠
    慶應義塾大学病院輸血・細胞療法部 全国大学病院輸血部会議副幹事
  • 大戸 斉
    福島県立医科大学附属病院輸血・移植免疫部 全国大学病院輸血部会議副幹事

書誌事項

タイトル別名
  • ROLE OF FACULTY MEMBERS IN THE TRANSFUSION DIVISIONS OF UNIVERSITY HOSPITALS IN THE DEVELOPMENT OF THE DIVISION -REPORT FROM THE ASSOCIATION OF TRANSFUSION DIVISIONS OF UNIVERSITY HOSPITALS IN 2011-

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抄録

大学病院輸血部会議は1970年に設立され,以後毎年開催されている.最近では,全国の90施設が本会議に参加している.主な参加者は,医師,臨床検査技師,事務員である.文部科学省,厚生労働省,日本赤十字社の代表に,本会議への参加を要請している.2011年,輸血部会議が開催された.会議に先立ち,輸血部門の教員の現状に対するアンケート調査を行った.輸血部門が本務である輸血部門の部長の割合は約30%に過ぎず,多くは他の診療科や部門の科長や部長が輸血部門の部長を兼務していた.輸血部門が本務の部長の医学部の職位は,教授が48%,准教授が30%,講師が22%と,教授職は半数に過ぎなかった.輸血部門が本務の副部長の医学部の職位は,准教授が31%,講師が51%,助教が17%であった.自由記載では,本務の部長がいないため輸血部門の責任ある指導力が発揮されない,教員が1名であるため教育,業務,後継者育成に困難があるとの意見が多かった.本会議の特別講演に先立ち,文部科学省代表から2002年に発表された「国立大学附属病院の医療提供強化を目指したマネジメント改革について」へのお詫びの言葉があったが,今後,本輸血部会議は,大学病院輸血部門の発展と輸血部門に属する教員の地位向上を図ることが必要である.<br>

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