胸腔鏡下食道切除術─腹臥位と左側臥位の麻酔管理の比較検討─

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  • Anesthetic Management of Video-assisted Thoracoscopic Esophagectomy - Comparison of Prone Position and Left Lateral Position -

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抄録

  当院で行われた左側臥位の胸腔鏡下食道切除術(VATS-E)(L群)と腹臥位VATS-E(P群)各70例について後ろ向きに検討した.P群はL群と比べて胸部操作中の動脈血二酸化炭素分圧の最高値が高く,重篤な経皮的動脈血酸素飽和度低下の発生が多かった.また,体位変換の困難さに伴い麻酔導入時間が長かった.しかしP群は胸部操作中出血量,総輸液量,術中水分出納,胸部操作中の不整脈や術視野不良が有意に少なかった.腹臥位VATS-Eは呼吸管理や体位変換などの今後検討すべき問題点はあるが,循環動態は安定しており安全に管理できた.

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参考文献 (29)*注記

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