Propranololが著効した乳幼児耳下腺血管腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Propranolol Therapy for Infantile Capillary Hemangiomas of the Parotis
  • 症例報告 Propranololが著効した乳幼児耳下腺血管腫の1例
  • ショウレイ ホウコク Propranolol ガ チョコウシタ ニュウヨウジ ジカセン ケッカン シュ ノ 1レイ

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抄録

乳幼児血管腫にPropranololが著効した症例を経験したので報告する. 症例は4カ月の女児. 生後1カ月より左耳下部腫脹が出現し, 来院時に左耳下部皮膚に発赤を伴う弾性硬の緊満した腫瘤を触診し, 頸部MRIなどから血管腫と診断した. Propranolol経口投与を1mg/kg/日から開始し, 3カ月かけて2mg/kg/日まで増量した. 内服開始後, 急速な腫瘍の縮小を認め, 4カ月後には腫瘤, 発赤ともほぼ消失した. 10カ月内服を続けているが無症状で, MRIでも腫瘍は扁平に退縮している. その速効性, 副作用の少なさは自然治癒を待つよりも確実に効果が期待でき, 今までの治療であるステロイド治療, 硬化療法などの侵襲的治療に代わり第一選択とされるべき治療と考えられた.

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参考文献 (18)*注記

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