CaO–LiCl複合反応材料を用いたケミカルヒートポンプにおける出力特性評価

  • 鬼頭 毅
    名古屋大学大学院工学研究科化学生物工学専攻
  • 小林 敬幸
    名古屋大学大学院工学研究科化学生物工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Output Power Characteristics of Chemical Heat Pump by Using CaO–LiCl Compound Reactant
  • CaO-LiCl フクゴウ ハンノウ ザイリョウ オ モチイタ ケミカルヒートポンプ ニ オケル シュツリョク トクセイ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

CaO/H2Oケミカルヒートポンプは蓄熱過程において,理論平衡温度に比べて高い蓄熱温度が必要となることが知られている.これまで酸化マグネシウムにハロゲン塩を加えて反応材料を複合化することにより脱水反応の反応速度を高め,蓄熱温度を低下させる手法が提案されている.本研究では,CaO/H2Oケミカルヒートポンプにおける蓄熱温度の低温化を目的として,酸化カルシウム-塩化リチウム複合反応材料を用いて実機相当の実験装置によるサイクル実験からその出力特性を評価した.その結果,酸化カルシウム単体では出力が不可能である643–663 Kの蓄熱温度においても,複合反応材料を用いることにより出力が可能であることが示された.また,連続サイクル実験では100回程度の繰り返しにおいて出力密度の履歴及び反応材料利用率に大きな変化はなく本反応材料における出力の安定性が示された.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ