トモグラフィーを用いた高分子構造観察・解析の最近の進歩

  • 陣内 浩司
    九州大学先導物質化学研究所 科学技術振興機構ERATO 高原ソフト界面プロジェクト

書誌事項

タイトル別名
  • Recent Advances in Multi-Scale Tomographic Techniques in Polymer Research
  • トモグラフィー オ モチイタ コウブンシ コウゾウ カンサツ ・ カイセキ ノ サイキン ノ シンポ

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抄録

近年,高分子の不均一構造を三次元的に実空間観察することにより高分子材料の評価・解析に資する一連の顕微鏡群が注目を浴びている.これらの中にはトモグラフィー(ギリシア語でsliceを意味する“tomos”とimageを意味する“graph”の造語)を基盤とするものが多い.本報では高分子材料分野でとくに有効と思われるX線CT法および電子線トモグラフィー法を取り上げ,近年とくに発展の著しい動的三次元観察やメゾスケール(nmとµmの間のスケール)の三次元イメージングに焦点を当て,これらの手法の最近の進歩について筆者らの最近の研究例を交えて紹介する.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 69 (7), 358-365, 2012

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (61)*注記

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