書誌事項
- タイトル別名
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- Four cases of pneumolabyrinth without trauma
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抄録
迷路気腫は蝸牛や前庭に空気が存在する状態である。ほとんどの症例は側頭骨骨折に伴うものであるが、アブミ骨手術後・中耳真珠腫・中耳の悪性腫瘍・内耳奇形に伴うものなどが報告されている。我々は側頭骨骨折や耳かき外傷にともなわない迷路気腫の4例を経験した。1例は山頂でのバルサルバ手技に伴って起こったものであり、その他は中耳真珠腫に伴って起こったものである。迷路気腫の症状はすべてのタイプの難聴、めまい、耳鳴、耳閉感などである。診断にあたっては、高分解能CTが有用であり、我々の経験した症例でも前庭や蝸牛に空気像をみとめた。治療はベッド上安静や頭部拳上などの安静加療、薬物加療、手術などである。手術は進行性の難聴やめまいが続く症例に有用であり、特に高度の難聴症例は手術によって改善する可能性がある。
収録刊行物
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- Otology Japan
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Otology Japan 22 (3), 259-265, 2012
一般社団法人 日本耳科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204771905536
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- NII論文ID
- 10030959157
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- NII書誌ID
- AN10358085
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- ISSN
- 18841457
- 09172025
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可