入院患者における自覚症状ならびにストレス認知と心理的状態の関係

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タイトル別名
  • The Relationships among Subjective Symptoms, Stress Cognition and Psychological Status in Inpatients
  • ニュウイン カンジャ ニ オケル ジカク ショウジョウ ナラビニ ストレス ニンチ ト シンリテキ ジョウタイ ノ カンケイ

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抄録

本研究の目的は,自覚症状ならびにストレス認知と心理的状態の関係を明らかにすることであった。対象は満20歳以上の入院患者81名であった。自覚症状の測定にはIPQの12項目にCMIを参考にした13項目を組み合わせて用い,ストレス認知の測定には病気関連不安認知尺度,心理的状態の測定にはHADSを用いた。まず自覚症状の因子妥当性と信頼性を確認し,自覚症状,ストレス認知,心理的状態の相関関係を確認した。次に従属変数を心理的状態とし,自覚症状が直接的またはストレス認知を介して影響するとする因果モデルを設定し,関連性を検討した。結果,自覚症状はストレス認知および心理的状態に影響を与えており,ストレス認知は心理的状態により強い影響を与えることが明らかになった。これは,看護師が入院患者の心理的な健康状態を維持するうえで,自覚症状のマネジメントのみならず,ストレス認知についても把握し,介入することの重要性を示唆している。

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参考文献 (36)*注記

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