アルコールと膵炎

• 正宗 淳

  東北大学大学院消化器病態学分野

• 下瀬川 徹

  東北大学大学院消化器病態学分野

書誌事項

タイトル別名

• Alcohol and pancreatitis

抄録

アルコールは急性および慢性膵炎の主要な成因である．最近の2007年全国調査では急性膵炎の31.4％，慢性膵炎の64.8％がアルコール性とされる．アルコールによる膵炎発症機序としてアルコール毒性説，蛋白塞栓説など，さまざまな仮説が提唱されているがいまだ確立されていない．膵炎を発症するのは大酒家の一部にすぎない．このため，臨床的に膵炎が成立するためにはアルコールの作用のみならず，喫煙などの生活習慣や遺伝的背景が複合的に関与すると考えられる．アルコール性膵炎の再発や進行予防のため，断酒や禁煙といった生活指導の重要性が再認識されている．<br>

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 109 (9), 1526-1534, 2012

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• 急性膵炎
• 慢性膵炎
• 遺伝子異常
• 生活指導
• 飲酒

詳細情報

• CRID: 1390282681376416384
• NII論文ID: 10031051465
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi.109.1526
• COI: 1:STN:280:DC%2BC38bmsl2ntA%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 22976220
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013018478
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可