歴史的景観キャラクタライゼーションに関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Historic Landscape Characterisation
  • 歴史的景観キャラクタライゼーションに関する研究 : 鎌倉市中心部の寺社・道路・街区・水路・土地利用の歴史的景観特性アセスメント
  • レキシテキ ケイカン キャラクタライゼーション ニ カンスル ケンキュウ : カマクラシ チュウシンブ ノ ジシャ ・ ドウロ ・ ガイク ・ スイロ ・ トチ リヨウ ノ レキシテキ ケイカン トクセイ アセスメント
  • Historic Landscape Character Assessment of Temples, Streets, Blocks, Watercourses, and Land Use in the Central Kamakura
  • 鎌倉市中心部の寺社・道路・街区・水路・土地利用の歴史的景観特性アセスメント

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抄録

本論では鎌倉市中心部を取り上げ、広がりのある景観の歴史性をエリアで特定し、景観保全に役立てる歴史的景観特性アセスメント手法として、「歴史的景観キャラクタライゼーション」と呼ばれる方法、つまり、土地利用の年代特定により、エリア単位で年代特定を地図上で行い、景観の「時間的奥行き(Time-depth)」から歴史的価値を評価する方法を採用する。さらに、本論の特徴は土地利用の歴史的評価に加え、道路、街区、水路も歴史的景観キャラクタライゼーションに取り込む点にある。本研究により鎌倉市中心部で抽出された1875年以前の歴史的な土地利用エリアに歴史的価値があり、宅地を含む歴史的景観キャラクタライゼーションにより、土地利用について、調査エリアの56%以上に及ぶエリアを地図上に特定し、歴史的価値(持続性の価値及び希少性の価値)を示した。また、歴史的な街区は全街区面積の約45%(約91ha)、歴史的な道路は全道路面積の63%(約70ha)、水路は1875年時と比較して62%(約4ha)が残されており、その位置も特定した。多くは寺社の分布とも重なることを明らかにし、より広範囲の歴史的景観保全を提言している。

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 47 (3), 607-612, 2012

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (11)*注記

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