急性脳症後, 後天性読字障害を呈した6歳女児例

• 永春 幸子

  信州大学医学部小児医学講座

• 稲葉 雄二

  信州大学医学部小児医学講座

• 本林 光雄

  信州大学医学部小児医学講座

• 三澤 由佳

  信州大学医学部小児医学講座

• 福山 哲広

  信州大学医学部小児医学講座

• 樋口 司

  信州大学医学部小児医学講座

• 原田 真知子

  信州大学医学部附属病院リハビリテーション部

書誌事項

タイトル別名

• A 6-Year-Old Girl Who Exhibited Residual Reading Disorder during the Course of Acute Encephalopathy

抄録

 けいれん重積型急性脳症 (acute encephalopathy with febrile convulsive status epilepticus) を発症し, 一過性の失語症と, 回復期に後天性読字障害を残した6歳女児について検討した. 失語症は流暢性で失名詞と考えられ, 後天性読字障害には音韻処理過程の障害の関与が示唆された. MRI, 脳血流シンチグラム等で経時的変化を観察し, 臨床症状の改善とともに左頭頂側頭葉中心に病変が残存した. 急性脳症におけるこれら合併症の病態と治療を検討する上で, 重要な症例であると考えられた.

収録刊行物

• 脳と発達

  脳と発達 44 (6), 482-486, 2012

  一般社団法人 日本小児神経学会

キーワード

• 失語症
• 後天性読字障害
• 急性脳症
• 音韻処理
• 失名詞

詳細情報

• CRID: 1390001205519272704
• NII論文ID: 10031122025
• NII書誌ID: AN0020232X
• DOI: 10.11251/ojjscn.44.482
• ISSN: 18847668
• ISSN: 00290831
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013084158
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可