術後9年目の局所再発に対してNBI観察がなされた直腸悪性黒色腫の1例

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  • A CASE OF ANORECTAL MALIGNANT MELANOMA IN WHICH NARROW-BAND IMAGING WAS USED TO OBSERVE LOCAL RECURRENCE 9 YEARS AFTER SURGICAL RESECTION

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抄録

症例は80歳代女性.血便精査で下部消化管内視鏡検査施行したところ,直腸Rbに15mmの褐色調隆起性病変を認めた.NBI観察でpit様構造は消失と整な構造が混在,またCorkscrew様の異常血管を認めた.悪性黒色腫を疑い十分なinformed consent後にEMRを施行し,病理組織学的所見で悪性黒色腫と診断した.9年前に同疾患で経肛門的切除術施行,断端陽性で不完全切除であったが,追加切除されておらず,同部位の局所再発と思われた.悪性黒色腫の予後は極めて悪く,また不完全切除例での長期生存例は稀である.更に,NBI観察しえたことから貴重な症例であると思われた.

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