Trait Emotional Intelligence Que-SFとJefferson Scale of Physician Empathyの日本語版開発と信頼性・妥当性の検討

DOI 機関リポジトリ HANDLE Web Site 被引用文献1件 参考文献24件
  • 阿部 恵子
    岐阜大学医学教育開発研究センター 名古屋大学大学院医学系研究科地域医療教育学講座
  • 若林 英樹
    岐阜大学医学教育開発研究センター 総合在宅医療クリニック
  • 西城 卓也
    岐阜大学医学教育開発研究センター
  • 川上 ちひろ
    岐阜大学医学教育開発研究センター
  • 藤崎 和彦
    岐阜大学医学教育開発研究センター
  • 丹羽 雅之
    岐阜大学医学教育開発研究センター
  • 鈴木 康之
    岐阜大学医学教育開発研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Validity and reliability of the Japanese versions of the Trait Emotional Intelligence Questionnaire-Short Form and the Jefferson Scale of Physician Empathy
  • Trait Emotional Intelligence Que-SF ト Jefferson Scale of Physician Empathy ノ ニホンゴバン カイハツ ト シンライセイ ・ ダトウセイ ノ ケントウ

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抄録

  情動能力（Emotional Intelligence：EI）と共感的態度（Empathy）は，医療従事者にとって患者医師関係の構築に不可欠な要素であるが，医学生のEI とEmpathyは学年が進むにつれ低下すると報告されており，日本の現状を明らかにすることは重要である．しかしながら，適切な質問票がない．本研究では，TEIQue–SF（Petrides & Furnham 2001）とJSPE（Hojat et al. 2001）の日本語版を作成し，信頼性と妥当性を検証した．<br>1）医学部医学科の学生370名を対象に，TEIQue–SFとJSPE日本語版の自記式質問紙調査を実施した．有効回答は321名（88％）であった．<br>2）α信頼性係数はTEIQue–SFで0.87，JSPEで0.89となり，I–T相関の結果は共に全項目で正の相関（TEIQue–SF 0.29–0.64，JSPE 0.27–0.72）が見られ，尺度の整合性が確認された．<br>3）項目が削除された場合のα係数がTEIQue–SF（0.84–0.85）とJSPE（0.81–0.86）共にどの項目においても全項目の場合のα係数より低い値を示した．<br>4）因子分析では原版とは異なる因子構造であったが，基準連関妥当性の検討では，5大性格モデルの心理検査と相関が見られた．<br>5）上述の統計解析結果から，TEIQue–SF及びJSPE日本語版は，総合得点による比較検討に用いるのは妥当と考える．

収録刊行物

  • 医学教育

    医学教育 43 (5), 351-359, 2012

    日本医学教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (24)*注記

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