解剖用人献体を用いた外傷手術臨床解剖学的研究会開催の試み

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  • A MEDICAL AND ANATOMICAL SEMINAR ON TRAUMA SURGERY USING A HUMAN CADAVER

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抄録

<p> 外傷治療は保存的治療法が主流となり, 若手医師は十分な手術教育の場が与えられない環境にある. 諸外国では解決策として, 動物や解剖用人献体を用いたトレーニングコースを開催しているが, 本邦では外傷による臓器損傷の処置や手技を研究する場はほとんどない. 我々は, 東京医科大学人体構造学講座の協力のもと, 解剖用人献体を用いた外傷手術臨床解剖学的研究会を開催し, 本研究の長所・短所および今後の課題を検討した. 対象は, 救急医学講座所属医師延べ12名で正式な手順に従って研究会を開催した. 研究内容は, 血管・胸腹部損傷を中心に1日間とし, 参加者には開催前後にアンケートを行った. 結果は, 参加者全員に経験のない応用手技に関しても試みる意欲が窺え, 全員より「有用」との回答を得た. 今後は学内連携の強化, 公的authorizeに向けての取り組み, 生体 (ブタ) の併用, などを検討することでさらなる普及の可能性が示唆された.</p>

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