超低視力の定量化 ―コンピュータディスプレイを用いた検討―

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  • Quantitative Evaluation of Ultra Low Vision with Computer Display

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抄録

<p>視力0.01以下の超低視力(ultra low vision)患者における視力の定量化のため,屈折異常以外の眼疾患を有さない12名に対し,弱視治療用眼鏡箔による不完全遮蔽で実験的に超低視力状態(logMAR 1.4以下)を作成した上でBerkeley Rudimentary Vision Test(BRVT)とそれをパーソナルコンピュータのディスプレイで再現した視力検査(PC TEST)装置を用いて比較した。視力検査結果のBland-Altman分析結果では,検査結果および再現性はほぼ同等で明らかな差異は認められなかった。また,視標の輝度はBRVTでは検査室の照度に大きく影響されたが,PC TESTではほぼ一定であった。PC TESTでは設定を同一にすれば環境によらず,正確で再現性の高い超低視力の視力検査を実現できる可能性がある。</p>

収録刊行物

  • 視覚の科学

    視覚の科学 33 (4), 147-151, 2012

    日本眼光学学会

参考文献 (10)*注記

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