原発性胆汁性肝硬変（PBC）全国調査にみる本邦PBCの病態と予後の変遷

• 廣原 淳子

  関西医科大学内科学第三講座

• 仲野 俊成

  関西医科大学大学情報センター医療情報部

• 關 壽人

  関西医科大学内科学第三講座

• 岡崎 和一

  関西医科大学内科学第三講座

• 中沼 安二

  金沢大学大学院医学系研究科形態機能病理学

• 坪内 博仁

  鹿児島大学医学部医歯学総合研究科消化器疾患・生活習慣病学

書誌事項

タイトル別名

• National surveys of primary biliary cirrhosis (PBC) in Japan

抄録

厚生労働科学研究費補助金　難治性疾患克服研究事業「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班では約30年間にわたり原発性胆汁性肝硬変（PBC）全国調査を継続実施してきた．有病者数は年々増加し，男女比は1：6.8，最頻年齢は50～60歳代で，診断時年齢は年々高齢化傾向にある．無症候性PBCの10年生存率は93.3％で，無症状のまま経過する予後良好な群が80％程度を占めるのに対し，症候性PBCの10年生存率は65.5％である．無症候性，症候性PBCとも有意に生命予後は改善しているが，診断時発黄例（総ビリルビン値5mg/dl以上）や組織学的病期進行例では，予後改善は認められていない．PBCでの発癌率は男性例に有意に高く，女性例では組織学的病期の進展が発癌の危険因子である．<br>

収録刊行物

• 日本消化器病学会雑誌

  日本消化器病学会雑誌 110 (1), 8-15, 2013

  一般財団法人 日本消化器病学会

キーワード

• 原発性胆汁性肝硬変
• 疫学
• 予後
• 肝細胞癌

詳細情報

• CRID: 1390001206400256256
• NII論文ID: 10031145539
• NII書誌ID: AN00192124
• DOI: 10.11405/nisshoshi.110.8
• COI: 1:STN:280:DC%2BC3s3otFOqsg%3D%3D
• ISSN: 13497693
• ISSN: 04466586
• PubMed: 23303226
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013132547
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
  • Crossref
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可