モルフェア様の皮膚硬化を呈し全身性強皮症への移行が強く疑われた小児の1例

  • 玉井 真理子
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学講座皮膚科学分野
  • 東 裕子
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学講座皮膚科学分野
  • 河井 一浩
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学講座皮膚科学分野
  • 金蔵 拓郎
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学講座皮膚科学分野
  • 西 正行
    ひふ科形成外科西クリニック

書誌事項

タイトル別名
  • A Morphea-like Lesion Regarded as an Early Manifestation of Systemic Sclerosis in a Child
  • 症例 モルフェア様の皮膚硬化を呈し全身性強皮症への移行が強く疑われた小児の1例
  • ショウレイ モルフェアヨウ ノ ヒフ コウカ オ テイシ ゼンシンセイ キョウヒショウ エ ノ イコウ ガ ツヨク ウタガワレタ ショウニ ノ 1レイ

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抄録

7歳,女児。3歳頃から,特に誘因なく右下腿の色調の変化が出現し拡大,硬化してきたため,2007年11月当科を受診した。初診時,右下腿伸側に手掌大,不整形の色素沈着を伴う皮膚硬化局面を認めた。病理組織学的に強皮症の所見を認め,モルフェアと考えた。しかし,血液検査で抗核抗体,抗トポイソメラーゼI抗体が陽性で,臨床的にレイノー現象,爪上皮延長と爪上皮出血点を認めたことより,全身性強皮症が基礎にあり,その部分症状としてモルフェア様の皮膚硬化を呈している病態と判断し,今後全身性強皮症へ移行することが強く疑われる症例であると考えた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 73 (2), 136-139, 2011

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (24)*注記

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