脳室内および脳室近傍腫瘍摘出に必要な内視鏡手術解剖

• 渡邉 督

  名古屋第二赤十字病院脳神経外科

• 永谷 哲也

  名古屋大学大学院脳神経外科

• 齋藤 清

  福島県立医科大学脳神経外科

書誌事項

タイトル別名

• Endoscopic Anatomy of Cerebral Ventricles

抄録

 脳室内腫瘍に対する内視鏡下腫瘍摘出術, 脳室の内視鏡解剖について解説する. 明るく広い視野角で深部病変を近接して観察できる点, wet fieldで観察できる点が内視鏡手術の利点である. また, 視点の動きにより立体的な把握が比較的しやすい. シースを介して専用の器具を用い, 内視鏡単独手術による腫瘍摘出が可能である. 脳室は腫瘍によりしばしばひずみが生じオリエンテーションが難しくなるが, 側脳室の構造を理解し, モンロー孔, 脈絡叢, thalamostriate veinなどの限られたランドマークを基準に注意深く観察すれば解剖を把握できる. 脳室は温存すべき重要構造物に囲まれており, わずかな損傷でも症状を呈するため慎重な手術操作を要する.

収録刊行物

• Japanese Journal of Neurosurgery

  Japanese Journal of Neurosurgery 22 (5), 340-348, 2013

  日本脳神経外科コングレス

キーワード

• endoscopic
• cerebral ventricles
• anatomy
• brain tumor

詳細情報

• CRID: 1390282679382617728
• NII論文ID: 10031151321
• NII書誌ID: AN10380506
• DOI: 10.7887/jcns.22.340
• ISSN: 21873100
• ISSN: 0917950X
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013280300
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可