二度と原子力発電所過酷事故を起さないために

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal Strategy and Policy on Nuclear Safety for No−More Severe Accidents
  • 二度と原子力発電所過酷事故を起さないために : 原子力発電所過酷事故防止対策の提言
  • ニド ト ゲンシリョク ハツデンショ カコク ジコ オ オコサナイ タメニ : ゲンシリョク ハツデンショ カコク ジコ ボウシ タイサク ノ テイゲン
  • 原子力発電所過酷事故防止対策の提言

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抄録

<p> 平成23年3月11日に発生したマグニチュード9の東北地方太平洋沖地震によって発生した巨大津波が太平洋沿岸の5ヶ所の原子力発電所を襲い,東京電力㈱福島第一原子力発電所では,大量の放射性物質を放出する未曾有の大事故(過酷事故)を引き起こした。この事故に関し,元東北大学総長の阿部博之氏より,「東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故は,どうすれば未然に防ぐことができたのであろうか,どのような対策が必要だったのかを解明することが喫緊の課題である。原子力発電所が,少なくとも第一義的には,科学技術の成果物であることを考えれば,その解明は原子力の推進や安全等に係わってきた科学者・技術者の責務である」との直言を戴き,本検討会を立ち上げた。</p><p> 私ども原子力の研究,開発に携わってきた科学者,技術者にとって,大規模地震に伴う巨大津波の結果とはいえ,あってはならないこのような大事故(以下,東電福島第一事故と称す)を起し,多くの国民の皆様に多大なご迷惑をかけた。東電福島第一事故が近隣住民及び国民にもたらした重大な影響を真摯に受け止め,二度と原子力発電所の過酷事故を起さないために,その防止対策はいかにあるべきかを,原子力科学者,技術者として科学的,技術的視点に立脚した基本的な課題について検討してきた。</p>

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参考文献 (14)*注記

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