ストーマ閉鎖術における単純皮膚縫合法と環状皮膚縫合法の比較検討

• 森 毅

  滋賀医科大学外科学講座

• 清水 智治

  滋賀医科大学外科学講座

• 園田 寛道

  滋賀医科大学外科学講座

• 山口 剛

  滋賀医科大学外科学講座

• 龍田 健

  滋賀医科大学外科学講座

• 仲 成幸

  滋賀医科大学外科学講座

• 村田 聡

  滋賀医科大学外科学講座

• 目片 英治

  滋賀医科大学外科学講座

• 遠藤 善裕

  滋賀医科大学外科学講座

• 谷 徹

  滋賀医科大学外科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Wound Infection after Stoma Closure; Primary Skin Closure Versus Circumferential Subcuticular Wound Approximation

抄録

目的；ストーマ閉鎖術における環状皮膚縫合法の有用性を検討した．<br>
対象と方法；2004年４月より2010年６月までのストーマ閉鎖術を施行された86例のうち，単純皮膚縫合法（単純法）42例と皮下を環状に縫合する環状皮膚縫合法（環状法）44例の臨床背景，術後合併症，術後在院日数などを，retrospectiveに比較検討した．<br>
結果；単純法と環状法の間で年齢，性別，ストーマの種類，吻合法，基礎疾患，併存疾患，ASA score，BMIについて有意差を認めなかった．
<br>表層部手術部位感染は単純法群で９例（21％），環状法群で１例（２％）と有意に環状法群で少なかった（p<0.01）．術後の在院日数においても，単純法群が中央値16日，環状法群が13日と有意に環状法群で在院日数が短かった（p<0.01）．
<br>結語；ストーマ閉鎖術において環状皮膚縫合法は，従来の単純皮膚縫合法に比べ，表層部手術部位感染を減らし，入院期間を短縮できる可能性が示唆された．

収録刊行物

• 日本外科系連合学会誌

  日本外科系連合学会誌 37 (6), 1080-1085, 2012

  日本外科系連合学会

キーワード

• ストーマ閉鎖術
• 環状皮膚縫合法
• 表層部手術部位感染

詳細情報

• CRID: 1390001204346993920
• NII論文ID: 10031152857
• NII書誌ID: AN00002502
• DOI: 10.4030/jjcs.37.1080
• ISSN: 18829112
• ISSN: 03857883
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013248694
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可