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- 小口 正弘・滝上 英孝・遠藤 和人・大迫 政浩
- (独)国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター
書誌事項
- タイトル別名
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- Occurrence of Chemicals in Tsunami Deposit Generated in the Great East Japan Earthquake
- 東日本大震災で生じた津波堆積物中の化学物質
- ヒガシニホン ダイシンサイ デ ショウジタ ツナミ タイセキブツ チュウ ノ カガク ブッシツ
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抄録
2011 年3 月11 日の東日本大震災で生じた津波堆積物の有効利用や適正な処理処分に向けては,その化学物質汚染状況の把握が必要である.本稿では,津波堆積物の化学物質汚染の調査事例を紹介し,東日本大震災で生じた津波堆積物の化学物質汚染状況の概要をまとめた.いくつかの調査事例に基づけば,鉛,ヒ素,ふっ素,油分について土壌環境基準値等の参照基準値を超える汚染が一部見られたものの,基本的には化学物質による深刻な汚染はなく,汚染が見られた地点についてもその多くは海底や河川底質など自然由来であると考えられた.ただし,ごく一部の箇所では事業所等の損壊による化学物質の流出が原因と考えられる汚染が見られた.また,そのような汚染の可能性を土地利用や施設立地情報の活用によって事前に判別する方法を検討した事例を紹介した.
収録刊行物
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- 安全工学
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安全工学 52 (1), 11-18, 2013
安全工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681220358272
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- NII論文ID
- 10031154857
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- NII書誌ID
- AN00012812
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- ISSN
- 24240656
- 05704480
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- NDL書誌ID
- 024291045
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可