半回分培養によるグリセリンの嫌気発酵分解・資源化

書誌事項

タイトル別名
  • Anaerobic Digestion and Resource Process of Glycerol by Fed-Batch Culture
  • ハンカイ ブン バイヨウ ニ ヨル グリセリン ノ イヤケ ハッコウ ブンカイ ・ シゲンカ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,高負荷グリセリンを分解・資源化する嫌気発酵プロセスの構築である.これまでに,極微量のグルコースを発酵促進剤として嫌気発酵槽へ投入すると,高負荷で投与したグリセリンを水素, 1,3-プロパンジオール( 1,3-PDO),有機酸に変換できることを見出した.本研究では,この新しいグリセリン分解法の検討を半回分培養で行った.その結果,培養液を引抜き,新たに基質溶液を投入することにより,長期間に渡って,水素, 1,3-PDO,有機酸を生産するプロセスが達成できた.これは,培養液中での生成物の蓄積による嫌気発酵の阻害が軽減できたためと考えられる.また,グリセリンの平均分解率は 49%,グリセリン分解量当たりの水素, 1,3-PDO,有機酸の平均収率は,それぞれ 0.42 mol/ mol-glycerol, 0.47 mol/mol-glycerol, 0.26 mol/mol-glycerolであった.

収録刊行物

  • 環境技術

    環境技術 42 (2), 94-100, 2013

    環境技術学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (28)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ