慢性中耳炎症病態におけるTh17細胞およびIL-17産生γδT細胞の動態

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  • Analysis of dynamics of IL-17 in chronic middle ear inflammation induced by nontypeable <I>Haemophilus influenzae</I> in mice model

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抄録

耳管閉塞およびインフルエンザ菌による慢性中耳炎症マウスモデルを用いて、中耳慢性炎症病態におけるIL-17産生T細胞の動態につき検討した。BALB/cマウスを用いて、中耳炎モデル作成後3日目、14日目、2ヶ月目に中耳貯留液、中耳粘膜および側頭骨を採取し、中耳貯留液中のIL-17濃度の測定、中耳粘膜下のリンパ球のフローサイトメトリーによる解析およびIL-17mRNAの発現につき解析を行った。中耳粘膜において、Th17細胞およびIL-17産生γδT細胞の増加を急性期から慢性期に認め、中耳貯留液中のIL-17濃度においても2週間目から2ヶ月の慢性期に至るまで、明らかに対照群と差を認めた。中耳粘膜の単核球細胞のIL-17mRNAの表出も、対象群と比して明らかな強発現を認めた。中耳粘膜におけるTh17細胞やIL-17産生γδT細胞が中耳局所の慢性炎症に関与している事が推測された。

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