界面近傍のナノスケール流動の可視化

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タイトル別名
  • Flow Visualization near the Solid-Liquid Interface
  • カイメン キンボウ ノ ナノスケール リュウドウ ノ カシカ

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抄録

エバネッセント光顕微鏡システムを用い,固体壁極近傍(具体的には壁面から数百nm以内)の液体流動の観察手法と測定結果について解説した.エバネッセント光顕微鏡を中心とした実験装置一式の説明に加え,実際の粒子画像を用いることでエバネッセント光照明を用いた測定手法の特徴を視覚的に分かるようにした.また,粒子の蛍光強度と壁面からの位置の関係を検定する手法や検定結果,撮影された粒子画像を速度分布にする手法の詳細を示した.具体的には,エバネッセント光照明のしみだし深さ内のトレーサ粒子の積算流速の平均値を用い速度分布を求めた結果を示した.最後に,壁面極近傍(100 nm < z < 250 nm)において,蒸留水の速度分布はニュートン流体の二次元ポアズイユの速度分布とよく一致することを示した.

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参考文献 (15)*注記

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