看護学生が臨地実習におけるケアリング体験の意味を構築する過程

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タイトル別名
  • The Process Structuring the Meaning of Caring Experiences by Nursing Students in the Clinical Practice
  • カンゴ ガクセイ ガ リンチ ジッシュウ ニ オケル ケアリング タイケン ノ イミ オ コウチク スル カテイ

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抄録

<p>〔目的〕本研究は看護学生が臨地実習においてケアリング体験の意味を構築する過程を明らかにし、教員の支援の方法を検討することを目的とした。</p><p>〔方法〕研究参加者はA大学医学部看護学科4年生10名である。半構成的面接法を用いてデータ収集を行い、分析にはGrounded Theory Approachを用いた。</p><p>〔結果〕臨地実習におけるケアリング体験の意味を構築する過程には、まず【ニーズに関する気づき】、【湧き出る思い】、【ケアの熟考】で構成されるケアリング体験を導く過程があった。続いて【ケア行動】によって導かれた【心地よい感覚】や【ケアの手ごたえ】から成るケアリング体験を経て、さらに【ケアの認識・行為の変化】、【自己の強化】、【自己の深まり】という意味をもたらすケアリング体験を意味づける過程があった。そして、この一連の流れは看護学生の学びを深化させる過程であった。</p><p>〔考察〕これらの過程において、教員は困難な状況にある学生に気づき、共に考えること、学生と対話をしながら、学生が経験を意味づけられるような支援をすることが必要であることが示唆された。</p>

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参考文献 (26)*注記

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